リハビリテーション科
一人ひとりに合わせた
リハビリテーション

現代社会では高齢化が進み、リハビリテーションのニーズが増加しています。
当クリニックでは、患者様一人ひとりに合わせた専門的なリハビリを提供し、
日常生活を快適に過ごせるようサポートしています。
リハビリテーション科外来診療、外来リハビリテーション、訪問リハビリテーションの3つのサービスを通じて、専門医、理学療法士、言語聴覚士が連携し、回復を支援します。
リハビリテーション科の
主な対象疾患
脳血管障害(脳梗塞・脳出血・くも膜下出血)、頭部外傷、脊髄損傷、神経筋疾患、
治療時の安静によって生じた廃用症候群などに対応しています。
また、整形外科疾患のリハビリテーションは、当院の整形外科外来と連携して行っています。
これらの疾患に限らず、「リハビリテーション治療で少しでも症状が改善しないか?」とお考えの方は、ぜひご相談ください。
診療・予約について
受診を希望される方は事前にお電話にてご予約・ご相談ください。
予約せずに直接ご来院される場合は、急な往診や手術により診療時間内であっても
診療を終了することがあります。

外来診療について
リハビリテーション科医師が診察し、個別のニーズに応じた治療計画を立てます。運動機能の低下や神経学的障害など、幅広い疾患や症状に対して専門的な診療を行います。専門医の診察を受けることで、効果的な治療方法を見つけることができます。
特殊外来について
嚥下外来

脳卒中をはじめとする様々な疾患により、食べる機能や飲み込む機能が低下した方へ、当院では嚥下造影検査や嚥下内視鏡検査を実施しております。これにより、専門スタッフが安全な食事形態や食事方法、訓練方法をご提案し、患者様一人ひとりに適したサポートを行います。
「食べづらい」「むせこむ」「飲み込みづらい」といったお悩みがある方は、ぜひ当院にご相談ください。
ボツリヌス治療外来

痙縮は、神経系の障害により筋肉が過度に収縮し、動きを妨げる状態で、脳卒中や脊髄損傷、脳性麻痺などが原因となります。進行すると日常生活に支障をきたし、生活の質が低下することもあります。
当クリニックでは、ボツリヌス治療により筋肉の緊張を緩和し、動きやすさの改善や痛みの軽減を目指します。リハビリテーション科医師が患者様に適した治療計画を立て、安心して治療を受けられるようサポートいたします。痙縮でお悩みの方は、ぜひご相談ください。
嚥下外来について

当クリニックでは、嚥下障害が疑われる方を対象に「嚥下外来」を開設しています。
嚥下障害とは、食べ物や飲み物を口から食道、そして胃へと安全に送り込む過程に支障をきたす状態を指します。咳き込みやむせ込み、飲み込みにくさなどの症状がある方は、嚥下機能に問題がある可能性があります。
嚥下外来では、嚥下造影検査(VF)や嚥下内視鏡検査(VE)を用いて嚥下機能の評価を行います。
その結果をもとに、リハビリテーション科医師および言語聴覚士が連携し、個々の症状に応じたリハビリテーション指導や、適切な食事形態・食事方法をご提案いたします。
「食べにくい」「むせやすい」「飲み込みづらい」といった症状でお困りの方は、お気軽に当院までご相談ください。
診察について
現在主治医のいる方は、まず主治医にご相談のうえ、紹介状をご用意いただくようお願いいたします。当院では、原則としてご紹介を受けた方を対象に診察を行っております。現在通院中の医療機関がない方は、直接当院へご連絡ください。
診察の流れ
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Flow01
診察

初回来院時には、まず当院医師による診察を受けていただきます。あわせて、言語聴覚士による嚥下機能の評価も行います。診察および評価の結果、詳しい検査が必要と判断された場合は、嚥下造影検査(VF)または嚥下内視鏡検査(VE)を実施いたします。
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Flow02
検査

検査の実施にあたっては、患者様ご本人またはご家族様の同意が必要です。検査は当日実施する場合と、後日改めて実施する場合がありますので、ご了承ください。
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Flow03
リハビリテーション指導

検査結果をもとに、医師と言語聴覚士がリハビリテーションの指導を行い、適切な食事形態や食事方法、またご家族様へのサポート方法についてもアドバイスいたします。
嚥下障害の原因
器質的原因
嚥下に関連する器官の構造上の問題でうまく嚥下ができないことがあります。具体的には、口内炎などの炎症や、食道がん喉頭がんなどの腫瘍、唇顎口蓋裂などの先天的要因などが考えられます。
機能的原因
身体の器官自体は問題ないものの、神経機能や筋肉などの問題で嚥下に支障が出るケースがあります。具体例としては、脳血管疾患(いわゆる脳卒中)による認知機能障害や機能の麻痺のほか、神経筋変性疾患やパーキンソン病、鎮痛剤や向精神薬の影響などが考えられます。また、年齢が上がると筋肉の衰えなどで嚥下機能が低下し、気管に異物が入って誤嚥性肺炎を起こすリスクが上がるので注意が必要です。
心理的原因
嚥下障害は心身症やうつ病などの心因性の疾患に関連することもあります。ただし心因性疾患に起因する場合は食事の際の嚥下障害は少なく、唾液の嚥下がしにくくなることが多いです。
嚥下内視鏡検査について
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嚥下造影検査
レントゲン透視下でバリウムを混ぜた水分や食事を摂取して頂き、飲み込みの機能を評価する検査です。
-
嚥下内視鏡検査
細い内視鏡を鼻から挿入し、飲み込む際の喉を中心とした動きを評価する検査です。
嚥下リハビリテーション
について
嚥下障害には以下の嚥下訓練が有効です。
- 基礎訓練:食べ物を使用せずに行う間接的訓練
- 経口摂取訓練:実際に食べ物を使用する直接的訓練
また、訓練方法は代償的アプローチ法と治療的アプローチ法に分類されます。
-
代償的アプローチ法
誤嚥のリスクを減らすために、現状の機能を最大化することを目的として行います。例えば嚥下時の姿勢や食形態の見直しなどがこれにあたります。
-
治療的アプローチ法
嚥下に関連する障害がある部分や、麻痺した部分の改善、および代償を目的として以下の訓練を行います。
- 嚥下反射惹起の促進訓練
- 嚥下関連機能の訓練
- 咽頭嚥下の強化、改善訓練
- 嚥下パターンの訓練
当院では嚥下内視鏡なども用いてまず原因の究明や状態の確認を行い、総合的に判断したうえで、個々の患者様にあった訓練を提案しています。
嚥下障害の外科的治療
前述の嚥下訓練で十分な改善が見られない場合、以下の方法による手術を検討します。
- 嚥下機能改善手術:口から栄養摂取を行うことを目指す手術
- 誤嚥防止手術:嚥下障害によって肺炎を繰り返す事例などで検討される手術
※上記の手術は当院では行っておらず、手術が必要と思われる場合は専門性が高い医療機関をご紹介しています。
嚥下に関しては生きるために必要な栄養補給にも関わります。そのため当院では、嚥下障害によって不足する栄養分の補給方法もアドバイスしています。また、筋肉量の測定による栄養状態の確認も可能です。
嚥下内視鏡検査について
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嚥下造影検査
レントゲン透視下でバリウムを混ぜた水分や食事を摂取して頂き、飲み込みの機能を評価する検査です。
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嚥下内視鏡検査
細い内視鏡を鼻から挿入し、飲み込む際の喉を中心とした動きを評価する検査です。
嚥下リハビリテーション
について
嚥下障害には以下の嚥下訓練が有効です。
- 基礎訓練:食べ物を使用せずに行う間接的訓練
- 経口摂取訓練:実際に食べ物を使用する直接的訓練
また、訓練方法は代償的アプローチ法と治療的アプローチ法に分類されます。
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代償的アプローチ法
誤嚥のリスクを減らすために、現状の機能を最大化することを目的として行います。例えば嚥下時の姿勢や食形態の見直しなどがこれにあたります。
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治療的アプローチ法
嚥下に関連する障害がある部分や、麻痺した部分の改善、および代償を目的として以下の訓練を行います。
- 嚥下反射惹起の促進訓練
- 嚥下関連機能の訓練
- 咽頭嚥下の強化、改善訓練
- 嚥下パターンの訓練
当院では嚥下内視鏡なども用いてまず原因の究明や状態の確認を行い、総合的に判断したうえで、個々の患者様にあった訓練を提案しています。
嚥下障害の外科的治療
前述の嚥下訓練で十分な改善が見られない場合、以下の方法による手術を検討します。
- 嚥下機能改善手術:口から栄養摂取を行うことを目指す手術
- 誤嚥防止手術:嚥下障害によって肺炎を繰り返す事例などで検討される手術
※上記の手術は当院では行っておらず、手術が必要と思われる場合は専門性が高い医療機関をご紹介しています。
嚥下に関しては生きるために必要な栄養補給にも関わります。そのため当院では、嚥下障害によって不足する栄養分の補給方法もアドバイスしています。また、筋肉量の測定による栄養状態の確認も可能です。

外来リハビリテーション
について
当クリニックでは、理学療法士および言語聴覚士が、運動機能の回復や言語能力、嚥下機能の向上を目指したリハビリテーションを担当しています。
患者様一人ひとりの状況に合わせて個別のリハビリテーションプログラムを作成し、身体機能の改善や日常生活動作の向上をサポートいたします。さらに、定期的な評価とフィードバックを行いながら、治療効果を最大限に引き出せるよう取り組んでいます。
-
理学療法
病気やけが、高齢、障害などにより運動機能が低下した患者様を対象に、運動療法や物理療法を用いて、運動機能の回復や日常生活動作(ADL)の改善、痛みの緩和を図ります。最終的には生活の質(QOL)の向上を目指してサポートいたします。
整形外科医師およびリハビリテーション科医師と密に連携しながら、患者様一人ひとりに適した治療を提供し、機能改善に取り組んでまいります。 -
言語聴覚療法
言語機能、構音・発声機能、摂食嚥下機能に障害をお持ちの患者様を対象に、言語機能やコミュニケーション能力の改善、摂食嚥下機能の向上を目指したリハビリテーションを行っています。
リハビリテーション科医師や管理栄養士と連携しながら、患者様一人ひとりに合わせた支援を行い、日常生活の質(QOL)の向上をサポートいたします。
女性骨盤底
リハビリテーション外来
近年では、多くの方が尿漏れや頻尿などの下部尿路症状を抱えている一方で、医療機関を受診している方はごくわずかであるとされ、ほとんどの方が症状を抱えたまま過ごしているのが現状です。
尿漏れや頻尿などの下部尿路症状は命に関わるものではありませんが、精神的・社会的な負担となり生活の質(QOL)を大きく低下させるため、適切な対応が重要です。
中でも、くしゃみや咳をした際に尿が漏れてしまう症状(腹圧性尿失禁)や、急に尿意を覚え我慢できずに尿が漏れてしまう症状(切迫性尿失禁)に対して骨盤底筋トレーニングが有効とされています。
近年ではメディアなどを通じてトレーニングに取り組むことも可能になりましたが、骨盤底筋群は目に見えないため自己流では継続や効果の実感が難しいこともあります。
当クリニックでは「女性骨盤底リハビリテーション外来」を設け、理学療法士が個別に評価・指導を行い、効果的なトレーニングをサポートしています。お悩みの方は、ぜひ一度ご相談ください。
訪問リハビリテーションに
ついて

当クリニックでは、理学療法士および言語聴覚士がご自宅を訪問し、住み慣れた環境でリハビリテーションを受けられるよう支援しています。
移動が困難な患者様にも専門的なケアを提供し、日常生活の質(QOL)向上を目指したリハビリテーションを行います。
また、ご家族や介護者の方々に対しても、サポートやアドバイスを行い、総合的な支援を心がけています。
訪問リハビリテーションに関するご相談は、どうぞお気軽にお問い合わせください。
このような方に
ご利用いただけます
訪問リハビリテーションの対象者は、主治医が以下のような場合で訪問リハビリテーションの必要性を認めた場合となります。
下記のような方はどうぞご相談ください。
- 歩くのが難しい方
- 言葉が出づらい等コミュニケーションでお困りの方
- お一人での外出が困難な方
- 住環境の整備・福祉用具の相談
- 食事のとり方でお困りの方
訪問エリア

川崎市麻生区、横浜市青葉区(一部)、
稲城市(一部)、町田市(一部)
※曜日によって受入れ可能な地域が異なります。
ご利用時間について
リハビリテーションは1回当たり40分間を基本として実施しています。
ご利用料金
ご利用料金についてはお問い合わせください。
訪問リハビリテーション
開始までの流れ
-
01
主治医・ケアマネに相談
かかりつけ医の同意が必要となります
訪問リハビリテーション開始時に当院リハビリテーション専門医の診察を受けてもらいます。
その後も3カ月毎に診察が必要になります。 -
02
ケアマネより
訪問リハビリ依頼担当のケアマネージャーより訪問リハビリのご依頼をいただきます。
ご利用者様のご希望やご状況を伺いながら、リハビリ導入の準備を進めてまいります。 -
03
主治医に
「診療情報提供書」の依頼当院の訪問リハビリを行うには、主治医から当院リハビリテーション科宛の「診療情報提供書」が必要となります。
-
04
リハビリテーション専門医の
診察・契約当院にご来院いただきリハビリテーション専門医による診察を行います。
ご来院が難しい場合はご相談ください。 -
05
訪問リハビリテーション開始
契約が完了しましたら、訪問リハビリテーション開始となります。
ご利用者様の目標に合わせて、無理のないペースでリハビリを進めていきます。
訪問リハビリに関するQ&A
- 訪問リハビリとはどのようなサービスですか?
- 訪問リハビリは、理学療法士や言語聴覚士などの専門職がご自宅を訪問し、日常生活の動作改善や筋力維持・回復を目的としたリハビリテーションを行うサービスです。ご本人の生活環境に合わせた支援ができるのが特徴です。
- どんな人が利用できますか?
- 原則として、介護保険の要介護認定を受けている方が対象となります。ご利用にあたっては、主治医から診療情報提供書(紹介状)をいただいたうえで、当院のリハビリ専門医による診察と指示のもと、サービス開始となります。
なお、ご状況により他の方法でのご利用が可能な場合もありますので、詳細はお気軽にご相談ください。 - どのような職種のリハビリ専門職が訪問しますか?
-
当事業所には理学療法士(PT)と言語聴覚士(ST)が在籍しています。
- 理学療法士(PT)は、歩行訓練や筋力強化、間接の動きの改善に加え、日常生活動作の向上や福祉用具の選定・使用指導も担当しています。
- 言語聴覚士(ST)は、言語や嚥下(飲み込み)のリハビリを行います。
ご不明な点やご希望があればお気軽にご相談ください。
- 利用するにはどうしたらいいですか?
- 当事業所の訪問リハビリは「みなし指定訪問リハビリテーション事業所」として運営しております。ご利用には主治医から当院宛に診療情報提供書(紹介状)をいただく必要があります。その後、当院のリハビリ専門医がご本人の状態を診察し、訪問リハビリの必要性や内容について判断し、指示をだすことでサービスが開始されます。
まずは、ケアマネージャーにご相談ください。ケアマネージャーがいない場合は、直接ご相談いただいても構いません。 - 料金はどれくらいかかりますか?
- 介護保険が適用されるため、自己負担は1割(所得に応じて2~3割)です。1回あたりの費用は利用時間や内容により異なりますので、詳細はお問い合わせください。
- 週に何回、1回何分くらい利用できますか?
- 訪問リハビリの頻度や時間は、ご利用者様の体調や目標、主治医の指示内容などによって異なります。
一般的には週1~2回、1回あたり40分~60分程度のご利用が多いですが、個別の状況に応じて調整が可能です。詳細は、リハビリ専門医の診察やケアマネージャーとの相談を通じて決定いたします。 - 家族もリハビリに立ち会う必要がありますか?
- 基本的にはご本人とリハビリスタッフで実施しますので、ご家族の立ち合いは必須ではありません。ただし、ご本人の状態やリハビリ内容によっては、ご家族にも見ていただいたり、ご協力をお願いする場合があります。介助方法のアドバイスや、今後の生活の中での支援方法などをお伝えする機会として活用いただければと思います。
- リハビリの内容はどのように決まりますか?
- ご利用者様一人一人の寝台状況や生活環境、ご希望に応じて、理学療法士(PT)または言語聴覚士(ST)が専門的な視点から評価を行い、症状に合わせたリハビリプランを作成します。
医師の指示をもとに、無理のない範囲で、専門職が一緒に目標を立てて進めていきます。 - デイサービスやデイケアとの併用は可能ですか?
- はい、訪問リハビリはデイサービスやデイケアと併用することが可能です。ただし、介護保険の利用限度額の範囲内での利用となるため、ケアマネージャーが全体のバランスを考慮してプランを調整します。
訪問リハビリは「ご自宅での生活動作に特化した個別支援」、デイサービスやデイケアは「集団活動や日中の居場所としての役割」があるため、目的に応じた併用が効果的です。
具体的な併用方法や回数の調整については、ケアマネージャーや各事業所と連携してご提案いたしますので、お気軽にご相談ください。 - 体調が悪くなった場合はどうなりますか?
- ご本人の体調がすぐれない場合は、無理にリハビリを行わず、中止または内容を調整いたします。訪問前に体調不良がある場合は、できるだけ早めにご連絡ください。
また、訪問中に体調の変化が見られた場合には、速やかにリハビリを中止し、必要に応じてご家族や主治医に連絡を取るなど、安全を最優先に対応いたします。
安心してご利用いただけるよう、細やかに体調を確認しながらサポートしてまいります。